【療育のイロハ】【2026年制度改正】児童発達支援・放課後等デイは使えなくなる?今後の療育Q&A

なぜ「令和8年」が話題になっているの?

最近、「令和8年に療育制度が変わるらしい」といった話題を耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。

「制度が変わる」と聞くと、不安を感じてしまう保護者の方も多いと思いますが、安心してください。

今回の見直しは、「今すぐサービスが使えなくなる」ものではなく、「本当に必要なお子さんに、より良い支援を届ける」という方向に向けたものです。

焦らず、正しく制度を理解していくことが大切です。

今の療育制度ってどうなっているの?

現在、療育には大きく分けて「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」の2つがあります。

これらは、

  • 市区町村が必要性を判断して
  • 「受給者証」という形でサービス利用の範囲を決め
  • 保護者が希望する事業所を選び、通う

という仕組みになっています。

例えば、「週に3回、1時間ずつ」というような形で利用枠が決まり、その範囲内で事業所を選んで利用する、という流れです。

また、「療育」といっても、医療的なリハビリ(病院で受けるリハビリ)とは異なり、福祉サービスとしての位置づけがあります。

医療のリハビリは、診断に基づいて医師の指示のもとで提供されるもので、福祉的な療育は、発達に不安のある子が、生活の中で困りごとを減らしていけるようサポートするものです。

どちらが良い・悪いではなく、それぞれに役割があります。

どんなことが問題になってきたの?(制度が見直される背景)

ここ数年、全国で療育事業所の数が急増しました。

それ自体は「選択肢が増える」という良い面もありますが、一方で、以下のような課題も出てきました。

  • 地域によってサービスの質や種類にバラつきがある
  • 「支援が本当に必要な子」にサービスが届きにくくなる恐れ
  • 「ただ預かるだけ」になっているケースもある
  • 学校や保育園、医療機関などとの連携が薄い場合がある

また、国としても「インクルーシブ教育」や「地域で暮らしていく力の支援」を重視する方向にシフトしています。

そのため、「量の拡大」よりも、「質」「専門性」「連携」を強化していく見直しが必要とされているのです。

令和8年以降、何が変わりそう?保護者に関係するポイント

今回の制度見直しでは、主に次のような方向性が考えられています。

利用の決め方(支給決定プロセス)の見直し

これまで以上に、お子さんの状態や家庭・学校での様子を丁寧に見ながら、

  • 医療的な支援が必要か
  • 学校などとの連携状況はどうか
  • 他の支援(相談支援や就学準備など)とのバランス

などを総合的に判断していく流れになると見られます。

事業所の「質」や「専門性」への期待

これから新しくできる事業所には、

  • 専門職(療法士など)がいるか
  • 学校や地域との連携がしっかりしているか
  • 長期的に安定した運営ができる体制があるか

など、より高い条件が求められる可能性があります。

一方で、既存の事業所については、

  • 令和8年に突然使えなくなるわけではない
  • ただし、「質の高い支援」を提供できる事業所が選ばれやすくなっていく
  • 「預かるだけ」の支援では、今後選ばれにくくなる

という、中長期的な変化が想定されます。

令和9年の制度改正後は、運営を継続できない事業所も一定数出てくると予測されています。質の高い療育を提供している事業所は残り、提供できない事業所が淘汰されるという流れになると見られています。

「今通っている療育」はどうなる?保護者が気になるQ&A

Q1. 今通っている事業所が、急に使えなくなりますか?

A. 今のところ、そのような急な変化は想定されていませんが、新規事業所の設立が少なくなっていき、9年度の改正で今利用中の事業所さんが運営ができなくなれば、療育の選び直しが強いられる場合があります。

Q2. うちの子は、このまま通い続けられるのでしょうか?

A. 多くのケースで、現在の事業所を継続して利用できると考えられます。
ただし、支給決定の見直しが進む中で、支援の必要性や内容について、あらためて確認される可能性はあります。

Q3. 利用日数や時間が減らされたりしませんか?

A. 可能性はゼロではありませんが、お子さんの状況やご家庭の希望を丁寧に聞き取ったうえで決めていく方針です(全員一律に支給決定されるのではなく、お子さんの状況等に合わせて検討され、人によって違うという流れになっていくと予測されます)。

Q4. 新しく事業所を探すとき、今までと何か違う点はありますか?

A. 今後は、「質」や「連携体制」「専門性」に力を入れている事業所が増えていくと予想されます。
選ぶ際には、近いからなどで選ぶのではなく、「子どもに合った支援をしてくれるか」「学校や園と連携してくれるか」などをしっかり確認しましょう。

これからの療育選び・関わり方のポイント

これからの療育選びで大切にしてほしい視点を、以下にまとめます。

大切にしてほしい視点

  • 預かり時間の長さより、「どんな関わりをしてくれるか」を重視する
  • 子どもの得意や苦手、困りごとに合わせた関わりができているか
  • 保護者の相談にしっかり耳を傾けてくれるか
  • 学校・園との情報共有や連携を行っているか
  • 専門職(療法士など)との連携体制があるか

事業所に聞いてみても良い質問例

  • 「この子の○○なところを伸ばすために、どんな関わりをしていますか?」
  • 「学校(園)との情報共有は、どのようにしていますか?」
  • 「1〜2年後、この子がどうなっていることを目指して支援していますか?」

不安なときにできること

制度は、数年ごとに見直されるものであり、「今回で最後」ではありません。

大切なのは、どんなときでも、

  • 通っている事業所のスタッフ
  • 相談支援専門員
  • 市区町村の障害福祉課などの窓口

といった、身近な支援者に気軽に相談することです。

「制度が変わっても、お子さんの成長や日々の生活は、保護者の皆さんと支援者で一緒に支えていける」「信頼できる事業所さんは必ずあるので、そういった事業所を見つけていく」ことで、安心して継続的に療育を受けることができます。


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